夏の月の観測は首が疲れない
今回のトピックは月の観測ということで。満月を見るとき、かなり見上げて首が痛いな……と思った記憶はありませんか?
そのときは、冬の冴え冴えとした空気の中で、月を見ていたはず。
満月の高度は季節によって異なり、冬の満月は高く、夏の満月は低くなります。
なぜ冬の満月は高く、夏の満月は低くなるのか
新月のときは、「地球:月:太陽」という位置関係になり、月と太陽は近くに位置しています。
そして、地球は地軸が23.4度傾いていることで、四季があり、それぞれの季節、地球と太陽の位置関係はこのようになっています。
冬至の頃、太陽の高度は低いですよね。冬の新月は、その低い太陽の近くに位置するということで、高度が低くなります。
逆に満月のときは月は地球をはさんで反対側に位置します。夏の太陽の軌跡をたどることになり、南中高度が高くなります。
夏至の頃は以上の反対になりますから、満月は冬の太陽の軌跡をたどるので、南中高度は低くなります。
ということで、夏の満月は一番空高く昇るときでも頑張って見上げる必要がないので、長時間見ていても首が痛くなりにくいです。
残念ながら天気予報を見ると、13日から14日にかけては曇りのところが多いようです。
ただ、ずっと見ていても疲れにくい高度なので、しばらく空を見上げて月が顔を出すのを待ってみてはいかがでしょうか。