2015年に話題になった、「ドレスの色論争」が再び巻き起こりました。
海外掲示板Redditに投稿された一枚のタンスの画像が、人によって違う色に見えるというのです。
「この色何色にみえる? ピンクと白か、青とグレーか」
Redditユーザーagamiegamerさんが、問いかけとともに上の画像を投稿すると、コメントが50を超える大論争に発展。
コメントを見ると、「青緑とグレー」という人もいるものの、多くは「ピンクとグレーに見える」という結果に。
一方、「青とピンク」という人アクロバティックな組み合わせを主張する人もいるようですが……
紫までくると相当な少数派。
とりあえず人によって様々な見え方になることがわかりました。
では、本当のところは何色なのでしょうか?
あるユーザーが、この終わらない論争に終止符をうちました。
「ホワイトバランス調整してみたら、青とグレーだったわ」
通常、肉眼ではどの「光」も「白」と感じますが、実は光にも、太陽光や蛍光灯の種類などによって、さまざまな色がついています。ホワイバランスを調整することによって、白いものをより白に近い色に修正することができるのです。
さて、画像編集ソフトを使った結果青とグレーだということがわかったようですが、果たして正解は……
この画像を投稿したagamiegamerさんによると、正解は「青とグレー」とのこと。
画像編集ソフトを使ったユーザーは、正解を言い当てていたようです。お見事。
なぜ人によって違う色が見えるのか
ひとりひとりが違う色と認識する理由は、それぞれ脳の情報処理過程が違うことに理由があります。
私たちがものを見るとき、光が「角膜」や「水晶体」を通して、光を感知する組織である網膜に入ります。そして電気信号に変換された光は、「視神経」を経て脳の視覚野に伝わります。
その時、対象の色判断認識に関わってくるのが「色の恒常性」という問題です。
ドレスが白と金に見えるか青と黒に見えるか意見が分かれるのは、対象物と背景との色の対比補正度合いが人によって違うから。例えばこの画像では、棒の交差した中心部は左右とも同じ色ですが、脳が補正しているために違う色に見えるのです。
つまり、私たちが対象の色を認識するときは実際の色そのものではなく、周囲の色合いとの比較に基づいて判断しているということになります。
みなさんは何色にみえたでしょうか。
via: thesun / text by nazology staff