人間の最長寿命は25年間も停滞している
人間のパートナーである犬の平均寿命は15年ほどですが、その長寿記録は29歳です。
また亀やクジラの最高齢は200年近いと考えられています。
このように、同じ生き物でも寿命の限界には大きな差があるようです。
そのため私たち人間は、何千年もの間、「はたして人間はどのくらいの期間生きられるのか」という疑問を抱いてきました。
歴史が証明しているように、医療の発展によって寿命は延びます。
しかし、いくら環境や医療が改善されたとしても、生物学的な限界は超えられないはずです。
そして25年前から長寿記録が更新されていないことから、「人間の寿命は、生物学的な限界に達したのではないか」と考える人も少なくありません。
実際、現在110歳を超えている数十人の人たちについても、122歳を超える可能性は低いと考えられています。
では実際のところ、人間の長寿記録はもう延びることはないのでしょうか?
この疑問に答えるため、マッカーシー氏ら研究チームは、これまでの人間の死亡率の傾向を分析することにしました。