考えられる要因はメラトニンとビタミンD
日照量の多い夏に卵子を採取すると、なぜ赤ちゃんが産まれてきやすいのでしょうか?
研究者たちによれば、可能性のある要因としては、メラトニンやビタミンDの影響が考えらる、とのこと。
メラトニンは体内時計を制御する重要なホルモンであり、日照量に敏感に反応します。
また日照量が多いとビタミンDの生成が加速することが知られています。
ただどちらが重要なのかは現在のところ不明となっています。
またより根本的な仕組みについて知るには、人間や動物の卵子や受精卵を使った実験が不可欠であるため解明には時間がかかると考えられます。
ただ今回の発見によって、体外受精を望んでいる女性たちにとっては卵子の採取時期について大きな影響を与えるかもしれません。
原因がわからなくても成功率があがるという事例は医学や薬学においてはかなり一般的だからです。
もし赤ちゃんがうまれてくる確率が純粋に、卵子を採取する前の日照時間のみに影響を受けるならば、比較的簡単な処置によって多くの人々の不妊治療を成功させることになるでしょう。