1.成長志向
頭の良さは先天的に決まっていると考えてないでしょうか?実はその考え方が認知機能の向上を妨げています。
スタンフォード大学のキャロル・ドウェック教授が行った研究では、成長志向が認知機能の向上に重要であることを示してます。逆を言えば、知能は生まれたときに決まっており、何をしても変わることがないと考えることは学習能力の妨げになります。これを続けると、学習能力の妨げとそれを引き起こす思考が繰り返され、負のフィードバックループに陥ります。子ども時代にこの思考に陥ってしまうと、大人になっても抜け出せなくなるのです。
子どもが頭の良さを先天的なものと考えないためには、褒め方を注意する必要があります。これまでの研究から、子どもを褒めるときは知能が先天的なものとする言い方ではなく、練習や努力によって獲得したものだと伝わる褒め方にすることが重要です。つまり、子どもが何か達成した時には「賢いね!」と言うよりも「よくやった!熱心に取り組んだ結果だよ」と伝える方が良いということです。
もし、あなたが知能が先天的なものでないという根拠を得たいなら、この研究結果は興味深いでしょう。ハーバード大学の神経学者は、脳の記憶や学習を司る海馬の神経細胞が大人になっても成長することを発見しています。
まずは成長志向を頭に入れて、脳の認知機能を高めましょう。