マインドフルネス特性が高い人の特徴とは?
マインドフルネス特性は、意識に立ち現れた思考や感情に過度に反応したり、何らかの判断を差し挟むことなく、刻々と移り変わる目の前の出来事に集中できる性質のことです。
これまでの研究で、マインドフルネス特性の高い人は感情調節の能力が高く、抑うつや不安症状、ストレスを感じにくいことが分かっています。
また優劣の観点にもとづいた社会的比較をすることが少なく、フラットな視点で他者と交流したり、物事に取り組む能力に長けているとも指摘されています。
例えば「あの人は〇〇大学の出だから、私より給料もいいんだろう」というような先入観にもとづく勝手な判断をしないなどです。
実際に先行研究の多くで、マインドフルネス特性の高い人は他者に対してバイアスが少なく、協力的な傾向にあることが示唆されています。
そこで研究チームは今回、マインドフルネス特性が「見知らぬ相手」との社会的交流にどのように影響しているかをより詳しく知りたいと考えました。