「自分のことを何歳ぐらいの年齢だと思いますか?」
この世に存在する生物は、時間を重ねるにつれ、身体的・認知的な能力が低下し、死に至ります。
すべての生物が「死」から逃れられないように「老い」からも逃れることはできません。
聴覚・視力の低下、顔のシミやシワ、白髪が目立つようになるなど、年齢を重ねると体中に老化の影響が表れます。
特に老化による見た目の変化は、その人物の魅力度や見た目の健康さを低下させ、自尊心や主観年齢に悪影響を与えます。
主観年齢とは、実際の年齢とは別に主観的に自分は何歳ぐらいの年齢だと思うかという感覚のことです。
8-94歳の1,842名を対象に、実年齢と主観年齢の違いを調べた明治学院大学の佐藤眞一氏らの研究では、 未成年は実年齢よりも主観年齢が高かったのに対し、20代前半を境として、実年齢よりも主観年齢が低くなる傾向を確認しています。
主観年齢は服装や言葉遣い、興味関心まで変化させます。
主観年齢が実年齢よりも高い人、「自分は実際よりも年を取っている」と考えている人は、主観的幸福感や認知機能が低く、抑うつの症状が多いなどの心身の健康維持にマイナスの影響を及ぼすとされます。
そのため本人の認知機能はそれほど衰えていなくとも、見た目が老けているというだけで、実際に健康にさまざまな悪影響が出る可能性があるのです。
そう考えると、見た目の若さにつながる美容に若いころから気を遣う必要性は高いと言えるでしょう。
シミ、たるみや白髪など加齢による見た目の変化は、紫外線との関係が大きいとされていますが、ストレスの影響も無視できません。
しかし、一概にストレスと言ってもそこには様々な原因があります。では一体どういった種類のストレスが見た目の老化にもっとも影響するのでしょうか。