秘密を打ち明けるハードルが下がる
ネガティブな秘密を持つ人は、その秘密が自分の評価を著しく下げると思い込んでいますが、実は周りの人はそれほど気にしません。
とはいえ、最初に実験を行ったときはこの事実がわかっていなかったため、被験者の中で秘密を打ち明けることができた人はわずか56%でした。
しかし、最初の実験結果を聞かせた上で、再び同じ実験を行ったところ被験者の92%が秘密を打ち明けることを選択したのです。
人は自分の秘密の重要性を過大評価しているために秘密のままにしていますが、秘密を保つにことの心理的負荷は決して小さくありません。
多くの人が、打ち明けることで評価が下がらないとわかっていれば、秘密を打ち明けてしまいたいという心理があるようです。
自分の気持ちをさらけ出しても相手は気にしないかも
人に悪く思われそうな自分の秘密を心に留めておくことは決してラクではありません。
また、もし打ち明ける前にバレてしまうと、秘密の内容だけでなく、隠していたというネガティブな行動も加わって、さらに評価を下げてしまうことになります。
それに対し、相手にバレる前に自分から打ち明ければ「秘密にしておきたいはずのことをわざわざ教えてくれた」という誠実さが相手の評価を上げてくれることが多いのです
また、自分にとって「ネガティブな秘密」でも相手にとってはそうでもないことも少なくありません。
例えば会社の上司から食事の誘いを受けたとき、プライベートな先約があっても断りづらいと感じてしまう人は多いと思いますが、案外包み隠さず先約があることを伝えても上司はそれほど気にしない可能性が高いのです。
たとえ評判を下げそうなことでも自分の気持ちは無理に隠さず、正直に打ち明けてみてもいいのかもしれませんね。