ボディタッチはストレスを低下させる
愛する人とのボディタッチにはざまざまなメリットがあると報告されています。
例えば、抱きしめられたり手を握られたりすると、血圧が下がったり安心感が得られたりするのです。
また2007年の研究では、パートナーにマッサージされた女性は、ストレスを感じやすい状況でもコルチゾールのレベルが低いと報告されています。
コルチゾールとは、人がストレスを受けたときに脳から多く分泌されるホルモンです。
コルチゾールの分泌が慢性的に多くなると、うつ病や不眠症、精神疾患につながるとさえ言われています。
つまり愛する人のボディタッチには、ストレスを低下させる確かな効果があるのです。
では、パートナーと呼べる人がいない場合でも、同様の効果は得られるのでしょうか?
またコロナ禍にあって人との接触を避けたい場合、自分で自分を抱きしめたり触ったりする「セルフタッチ」に頼ることはできるのでしょうか?
研究チームは、これらの疑問を解決するため、実験を行うことにしました。