多様なヘビの世界:ミミズサイズから竜のようなクールな種まで
現存する爬虫類は大きく、カメ、ワニ、ムカシトカゲ、そしてヘビとトカゲを代表とする「有鱗目(ゆうりんもく)」というグループに分かれています。
この中で有鱗目は、これまでに約7000種以上が発見されており、爬虫類の中でも最大のグループです。
中でもヘビ類はサイズや形、食性、生息域などのバリエーションが他の爬虫類に比べて幅広く、特異な存在となっています。
生息域は地上から地中、樹上、湿地帯、高山、温泉地、淡水、海水など、北極や南極のような極地を除けば、ヘビがいないところはほぼないといって過言ではありません。
形態も多岐にわたり、アオダイショウのようなメジャーな種から、ジャガーも丸呑みできるオオアナコンダ、逆にアリやシロアリを食べる小さなホソメクラヘビ、強烈な神経毒をもつコブラやウミヘビ、竜のようにクールな見た目のブッシュバイパーなど、ユニークな種が豊富です。
こちらは世界最小のヘビ類といわれるホソメクラヘビの一種です。
彼らは地中性で穴を掘って生活しており、小さなアリを食べています。
一見するとミミズのようですが、これでもれっきとした大人のヘビです。
ヘビは元々、恐竜時代にいたトカゲのような四足動物の祖先から進化し、恐竜が完全にいなくなる約6600万年前から一挙に多様化したといわれています。
では、ヘビの進化速度は実際にどれくらい速いものだったのでしょうか?