隣の恒星や銀河団の大きさ
ここからは距離がいっきにインフレして、光が1年間に進む距離「光年」や1パーセク(3.26光年)が基準になります。
太陽系から最も近いアルファ・ケンタウリまでの距離はおおよそ4.2光年(1.3パーセク)と言われています。
ざっとまとめると「1光年=27万AU=9.46兆km=0.306601パーセク」となります。
また太陽系が属するオリオン腕の長さはおよそ1万光年であり、天の川銀河系の直径は約15万光年となっています。
またさらに視野を拡大すると、天の川銀河団とアンドロメダ銀河団という2つの大きな銀河の塊がみえてきます。
この2つの銀河団はダンベルのように2つがセットとなって局所銀河群(ローカルグループ)と呼ばれるより大きなグループを形成しています。
このローカルグループの直径はおよそ326万光年(3メガパーセク)となっています。
またローカルグループはおとめ座銀河団は1500万光年(4.6メガパーセク)の一部であり、さらにおとめ座銀河団はラニアケア超銀河団(右の黄色い部分)の一部となっています。
ラニアケア超銀河団の直径は5億2000万光年(153メガパーセク)と推定されています。
そしてラニアケア超銀河団は宇宙の大規模構造を形成する網の1本「ヘラクレス座・かんむり座グレートウォール」の一部となっています。
この「ヘラクレス座・かんむり座グレートウォール」の長さはおよそ100億光年となっており、観測可能な宇宙の10.7%の長さに達していると考えられます。
100億光年の長さを持つ「ヘラクレス座・かんむり座グレートウォール」が10.7%に過ぎないとすれば、観測可能な宇宙の大きさはその9倍以上大きくなければなりません。