日本に「佐藤さん」はどれくらいいる?
日本には今、全部で約10万種以上の名字(姓)があると言われています。
その中で最も人口の多い姓が「佐藤さん」です。
佐藤姓の由来としては、平安時代に栃木県の佐野で武将として活躍した藤原秀郷(ふじわらのひでさと)に遡るといわれています。
藤原秀郷は、平将門の乱(935年)を鎮めたとして勇名を馳せました。
そこで彼の子孫たちが藤原秀郷の末裔であることを示すために、「佐野の藤原氏」を略して「佐藤」の姓を名乗り始めたという説が有力です。
2023年時点の調査によると、佐藤さんは日本人全体の1.5%を占めており、合計で約183万人いると推定されています。
実に約70人に1人が佐藤さんとなっており、西日本よりも東日本、特に東北の地域に多いとのことです。
佐藤さんに次いで多いのが「鈴木さん」で約177万人、その次が「高橋さん」で約138万人、その後に「田中さん」の約131万人、「伊藤さん」の約105万人が続きます。
また現在の日本では、民法第750条により、結婚時に夫または妻いずれかの名字に統合するのが決まりとなっています。
そのため、一般的な確率からメジャーな名字のグループ(=佐藤さん)と結婚するケースが多くなり、これを繰り返していくと長い時間を経て「佐藤姓」に収斂していく可能性があるというのです。
実際に2022年〜2023年の1年間で佐藤さんの人数は約0.8%増えていることが分かっています。
では、このペースで佐藤さんが増え続けていくと、日本人の名字はどうなるのでしょうか?