有害な雑草「ラシャナス」は、定期的に草刈りされることで「スーパー雑草」になる
分析の結果、研究チームは、継続的に草刈りされたラシャナスが、有毒性と生存能力を向上させた「スーパー雑草」へと変化することを発見しました。
まず、定期的に刈り取られていたラシャナスは、放置されたラシャナスに比べて、主根がずっと深く伸びており、約1.5mの深さにまで到達していると分かりました。
ラシャナスは何度も草刈りされることで、そのような試練で死んでしまわないよう根を深く張り巡らし、しぶとく生き残ろうとしたのです。
また、刈られ続けたラシャナスは、復活した時に、より多くのトゲと、より強い毒性の花や果実を生み出すようになりました。

研究チームは、これらトゲや毒素が、イモムシの捕食に抵抗するための手段になっていると考えています。
実際、「刈られ続けたラシャナス」を食べるイモムシは、「放置されてきたラシャナス」を食べるイモムシに比べて、多くの量を食べることができず、体重が軽くなっていました。
さらに草刈りされたラシャナスの方は、「すぐに発芽する種子」や「発芽に時間のかかる種子」など、発芽のタイミングにばらつきがある種子を作るようにもなりました。
そしてこのばらつきにより、植物としての生存率は向上していました。
仮に不利な環境条件や病害虫の被害が生じたとしても、発芽のタイミングが異なるので、全滅するリスクを低減できるのです。
これらの結果が示すのは、ただでさえ厄介な雑草であるラシャナスは、人間が継続的に草刈りすることで強化され、「スーパー雑草」へと変化するということです。
このことを考えると、人間が行う中途半端な雑草対策は逆効果だと分かります。
ここまで極端な雑草は珍しい存在ですが、やはり雑草と呼ばれる植物は生命力の強いものが多くいます。
子供の頃、草刈りで「雑草は根っこから抜きなさい」と言われてダルかった人は多いでしょうが、雑草は中途半端に扱うと大変なことになるかもしれません。
ラシャナスって、ワルナスビと同じもの???
原生しているアメリカ南部に住んでいます。去年から実は近所に生えているものから種を貰って植木鉢で育てています。うちにはいたずらして怪我をしたり口にしたりするペットや子供もいないし、この辺りの夏場の暑さと乾燥に強く水やりをほぼせずに元気に花をつけてくれるので安心。それでもやっぱり育てている子は、車道の横など定期的に刈られるラシャナスたちに比べて少しデリケートな雰囲気がするなー、などと少し不思議に思っていました。今日偶然この記事を見て少し納得がいきました。まだ一冬しか共にしていないけど、毎年秋には根本まで切っておこうと決めていたのでもしかしたら年々少しずつタフになっていくのかも?乾燥地帯に適した鑑賞植物としては嬉しいけど、やはり雑草としては厄介な性質ですね。
ネット右翼…じゃなくて熱湯浴させてあげればいいでしょう。
熱湯ぶっかけるのがやけどしそうで怖いという人はスチームモップのスチームをバリバリ浴びせる方法でもいいと思います。