富裕層の別荘にあった「大理石のフロア」を発見!
新たに見つかったのは、さまざまな色や模様で彩られた大理石のフロアです。
これは研究者によると、「オプス・セクティレ(Opus sectile)」という技法を使ったものだといいます。
オプス・セクティレは大理石や貝殻、真珠層、ガラスといった材料を特定の形にカットして壁や床にはめ込み、絵や模様を作る美術技法のことです。
古代〜中世のローマで流行し、幾何学模様だけでなく、人物や動物の絵まで巧みに表現されました。
バイアで発見されたフロアは何千枚もの小さな大理石を使って作られており、色や模様もカラフルで精巧な作りをしています。
調査報告によりますと、これらのフロアは元々、3世紀頃に地位の高い富裕層が所有していた別荘のポーチの床として使われたいたものだろうと述べられています。
おそらく、有閑階級の金持ちたちがバイアの海を見晴らしながら、ワインを片手に、このフロアの上で談笑を繰り広げていたはずです。
大理石のフロアは現在、研究者たちによって復元作業中とのこと。
この失われた海底都市では今後も、ありし日の建築物や美術品が発見されることでしょう。
こちらは水中に没したバイアを撮影した映像です。