月の大きさが異なって見える理由
月の直径は約3470kmと一定です。
では、どうして地球から見た月の大きさは変化するのでしょうか。
それは、実際の大きさに限らず、近くにあるものほど大きく、遠くにあるものほど小さく見えるからです。
これは当たり前の効果ですね。
そして月と地球の距離がその時々で異なるので、地球から見た月の大きさも変化します。
この距離の違いを生じさせているのは、月の軌道です。
月は地球の周りを公転していますが、この軌道は円形ではなく楕円形です。
そのため月と地球の距離は、月が地球に近づく「近地点(地球から約35万7000kmの距離)」から、月が地球から遠ざかる「遠地点(地球から約40万6000kmの距離)」まで変化しています。
これが、月の大きさが異なって見える理由であり、近地点の時に最も大きく見えます。
そして月が、約29.5日ごとに訪れる「満月」の状態で、なおかつ近地点付近にある時、非常に大きな満月を見ることができます。
満月は毎月1回は見ることができますが、その満月の中でも1年で最も近地点に近くなるものが、「スーパームーン」と呼ばれているのです。
では、2024年で最大の満月となる「スーパームーン」はいつでしょうか。