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ピットブルが恐れられている理由とは!? Credit:Canva
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【世界最強!?】闘犬として作出されたピットブルが恐れられる理由とは? (2/2)

2024.12.27 11:54:44 Friday

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ピットブルが引き起こした咬傷事故

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ピットブルは咬傷事故を起こしやすいと考えられている / Credit:Canva

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の2000年の研究では、1979~1998年にアメリカで致命傷を与えたイヌ種が分析されました。

調査では、この20年間に、少なくとも25種類のイヌが人間を襲い、238件の「咬傷による死亡事故」を引き起こしていると分かりました。

そしてこれら死亡事故の67%はピッドブルタイプとロットワイラーによるものであり、研究チームは、「死亡事故には犬種特有の問題があると思われる」と結論付けています。

また、アメリカのアーカンソー医科大学(UAMS)の2016年の研究では、アトランタの施設で扱われた4年間にわたる1616件の「犬の咬傷事故」が分析されました。

その結果、ピットブルタイプのイヌは、他のイヌに比べて、複数の部位を噛む可能性が2.5倍高いと報告されています。

さらに、ピットブルタイプのイヌに噛まれた子供が手術を必要とする可能性は、他のイヌに噛まれた子供の3倍でした。

近年においてもピットブルに関連した事故報告が後を絶ちません。

例えば2021年には、オクラホマ州にて、「4歳男児の腕がピットブルに噛み千切られる」という恐ろしい事件が起こりました。

また2022年には、ニューヨーク州にて、「70歳女性の顔と腕・足が、ピットブルに嚙み切られ、食べられていた」という報告も上がっています。

こうした危険性から、アメリカのいくつかの市・群、フランス、ドイツ、スペインなどでは、ピッドブルの所有が禁止されています。(日本での飼育は禁止されていません)

こうした数々の報告を知っていると、「子供がペットボトルでピットブルを殴る」という行為がどれほど恐ろしいことか、よく理解できますね。

では、これほどピッドブルの危険な情報が広まっているにも関わらず、なぜピットブルは多くの人に飼育されているのでしょうか。

それは、ピットブルの可愛らしい外見と豊かな表情に惹かれる人が多いからでしょう。

また持ち前の強さと忠誠心により、優れた番犬になる可能性を秘めているため、番犬としてピットブルを求める飼い主も少なくありません。

あるいは、「世界最強のイヌ」と言われることもあるピットブルを所有することに、満足感や優越感を感じるケースもあるのかもしれません。

さらに、「世間に広まっているほど、ピットブルは危険ではない」と考える人もいます。

実際、イヌの気質(安定性、内気さ、攻撃性、友好性など)テストでは、ピットブルタイプのイヌが全犬種の上位20%にランクインし、「介助犬、警察犬、ペットとして好ましい気質を有する」と報告されることもあります。

ピットブルは確かに危険な部分がありますが、それでも人々から好まれる性質を有しているため、飼育したいという人が後を絶ちません。

もし、ピットブルを飼育したいのであれば、良い点と危険な点の両方を把握し、しっかりと対策しておくべきです。

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【世界最強!?】闘犬として作出されたピットブルが恐れられる理由とは? (2/2)のコメント

ゲスト

ピットブルより土佐犬の方が危険
大型犬と中型犬では力が全く違う

    ゲスト

    いちど噛む力や咬合力で検索してみたほうが今後のためになるかと。

ゲスト

赤ん坊を噛み殺した事件とかもあったね
少なくとも子供のいる家庭では飼うのは控えたいところだけどもね

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