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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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地上を「15時間も旅する魚」を発見!空中での呼吸法が予想のナナメ上すぎた (2/2)

2024.12.24 12:00:27 Tuesday

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「そんな所から呼吸するの⁈」酸素の取り込み方がスゴい

エラは空気中では機能しないため、大半の魚は地上に放置されると酸素不足に陥って死んでしまいます。

しかしトリニダード島のキリフィッシュはそうなりません。

ディーコン氏によると、彼らは地上にいる間は「尻尾」を通して呼吸できるシステムを進化させたからだといいます。

本種の尻尾は他の魚たちに比べて、非常に薄く、細胞数個分の厚みしかありません。

そのため、皮膚表面のギリギリのところを血液が通っています。

本種の尻尾を顕微鏡で観察してみると、毛細血管の周りを赤血球がくるくる回転している様子がはっきり見えるという。

「空気と毛細血管を隔てる細胞が2〜3個しかないので、尻尾からでも酸素を取り込むことができるのです」とディーコン氏は説明しています。

つまり彼らは水中ではエラで呼吸し、地上では尻尾で呼吸する能力を手に入れた珍しい魚なのです。

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地上では「尻尾」で呼吸できる/ Credit: IFLScience(youtube, 2024)

このようにApple TV+の新シリーズ「The Secret Lives Of Animals」は、私たちの多くが知らない動物たちの秘密の生態を教えてくれます。

プロデューサーのケヴィン・フラワーズ氏は「世界中の最高の科学者や専門家の協力があってこそのシリーズであり、彼らと一緒に仕事ができるのは本当に幸運なことです」と話しています。

このシリーズを見終わる頃には、自然界の生き物たちの見方が一変しているかもしれません。

こちらがトリニダード島のキリフィッシュを撮影した映像です。

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地上を「15時間も旅する魚」を発見!空中での呼吸法が予想のナナメ上すぎた (2/2)のコメント

よっさん

尻尾で呼吸なのに「尻尾で地面を蹴り上げてジャンプしながら移動」では大切な呼吸器官がキズダラケにならないのか?

HELP

神秘的な冒険家Fish。面白かったです。ありがとうございます!

    shu

    It`s a kind of skin breathing?

    ゲスト

    ナナメ上どころかストレート過ぎてワロタw
    普通に考えると皮膚呼吸だろうなと思ったら皮膚呼吸で、効率を最大化するため末端に面積対効果を稼げる器官を発達させたという、生命デザインだった

コメ

キルフィッシュは、どの様な感覚器を使って水源地を探し当てるのか?当てもなく地上を彷徨っては命を落としかねない。また外敵から身を守る術は飛び跳ねるだけなのか?とっても興味深い淡水魚です。

いな

鳥などに狙われる危険を冒してでも住処を移動した方が特なのか? 水中でも自分より大きな魚に出会う危険はあるから水中も地上もリスクはそれほど変わらないのかな 餌はコケなど移動しなくても存在しそうだから繁殖相手を探す為? とても興味深い

CK

地上に滞在する意義と地上で口パクパクしている理由を知りたいです。
素晴らしい映像に感動しました!!

リラリラ

そのうち 手足が生えてきたりしないの?

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