恐竜時代の海生爬虫類「プレシオサウルス」の軟組織を調査
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プレシオサウルスは、映画や図鑑でよく見かける有名な海生爬虫類です。
長い首と4枚の大きなヒレを持ち、優雅に海の中を泳いでいました。
世界中で多くのプレシオサウルスの化石が発見されてきましたが、そのほとんどは骨格のみです。
軟組織のサンプルはこれまでに8つほどしか記録されておらず、皮膚の構造についてもほとんど分かっていませんでした。
ちなみに、同じ時代に海を泳いでいた魚竜は、イルカのような滑らかな皮膚を持っていたことが知られています。
では、プレシオサウルスの皮膚はどのようなものだったのでしょうか?
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この疑問に答えるため、今回研究チームは、ドイツのホルツマーデンで発見された約1億8300万年前のプレシオサウルスの化石(MH 7という名称)を、最新の分析技術を駆使して調査しました。
この化石は、軟組織の保存状態が極めて良好であり、皮膚の詳細な構造を明らかにする貴重な手がかりとなりました。