ひとりになってもSNSを使っては意味がない
ひとりでスマホを見ている時間も「ポジティブな孤独」に含まれるのでしょうか?
残念ながら、答えは「ノー」です。
2024年に行われた全米調査では、56%の人が「ひとりの時間はメンタルヘルスに必要」と答えた一方で、そのほとんどの人がが「ひとりの時間」をスマートフォンやSNSに費やしているという現実もあります。
心理学者によると、SNSを見ている間は実は「本当の意味でひとりになっていない」といいます。
SNSは社会的な刺激に満ちており、他人と比べたり、無意識のうちに気を使ったりして、かえって心が疲弊してしまうことがあるのです。
ソーシャルメディア中心の孤独は、むしろ不安や自己評価の低下を引き起こす危険があります。
とくに若年層では、現実の対面交流を避け、バーチャルな世界に閉じこもる傾向が強まっており、これが心理的ストレスの増加と関連していることがわかっています。

ひとりになるポイントは、物理的にひとりになれば何でもいいのではなく、「自分自身とつながる時間」があるかどうかです。
ポジティブな孤独とは、画面ではなく内面に目を向ける時間です。
たとえば、散歩しながら考え事をしたり、ノートに思いを書き出したり、静かな場所でぼんやりする時間もその一つとなるでしょう。
最近、人間関係に疲れて心が不安定になっているという方は、思い切ってまとまった時間を取り、SNSとも一時的に距離を置いて、自分と対話してみるといいかもしれません。
本を読んだり映画を見たりも、ポジティブな孤独ではない、って感じですね