どのように対策すべきか?
これまでの研究でも、火星の塵が肺に悪影響を与える可能性は指摘されてきましたが、今回のUSCの研究チームは、その影響のメカニズムをさらに掘り下げました。
彼らが注目したのは、5マイクロメートル以下の微粒子が肺の防御機構をすり抜け、血流に侵入する可能性です。
このような微粒子は肺胞に沈着し、血液中へ移動して全身に影響を与える恐れがあります。
特に懸念されるのは、パークロレートによる甲状腺機能の阻害 ・シリカやナノ鉄酸化物による肺の線維化 ・クロムやカドミウムによる発がん性など、多様で深刻な疾患のリスクがある点です。

チームは、地球で同様の成分に曝露された労働者たちの健康被害に注目し、それを火星環境に当てはめる形で評価を行いました。
火星の大気や土壌の成分は探査機によってある程度わかっていますが、実際のサンプル分析はまだ行われていません。
そのため、この研究は地球での毒性データに基づく予測研究として、極めて重要な意義を持ちます。
火星ダストの対策としては、 居住空間への侵入を防ぐフィルター ・静電気による付着を防ぐ宇宙服の素材開発 ・パークロレートにはヨウ素、クロムにはビタミンCといったサプリメントなどが挙げられています。
ただし、宇宙環境では副作用のリスクも深刻です。
ビタミンCの過剰摂取は腎結石のリスクを高めるため、投与は慎重に行う必要があります。
今回の研究の重要な点は「火星の塵は単に不快なものではなく、生命を脅かす危険物質である可能性がある」と科学的に示したことです。
この研究は、人類が火星に立つその日までに備えるべき課題のひとつを、私たちに強く印象づけるものと言えるでしょう。
火星の地表の被ばく量は年間234mSvで地球の100倍なんよね。
その上、アスベストが積もってるような粉塵で覆われてると。
火星に行ったとしても拠点に引きこもってるしかないね。
大気圧が地球の1/160で二酸化炭素が95%という過酷な環境だし、外に出られないからちょっと生活はきつそうですね
もう地下基地作るしかねえな
AIとロボットに
人間が住める環境作って貰えばいい。