保護区のミミナガバンディクートが復活!

AWCは最近、ミミナガバンディクートが、オーストラリアの一部の地域で復活していることを報告しました。
保護区内の個体数が急増し、約3,330匹にまで増加したのです。
現在、6か所の保護区のうち4か所は過去10年以内に新設された地域で、個体数の増減が見られます
若い親子の姿も多く見られるようになり、健全な世代交代が順調に進んでいることが分かります。
保護区が捕食者たちからミミナガバンディクートを効果的に守ってきたことがよく分かります。

それでも、ある保護区では2023年2月時点で約1,770匹いた群れが、2024年11月時点で約986匹にまで減少しました。
これはこれらの期間で生じた干ばつが原因です。
土地の乾燥や食料資源の不足により、保護区内のミミナガバンディクートたちにも影響が出たのです。
しかし、AWCの研究者は「厳しい環境は種の適応力を試すための試練であり、保護区内なら再び回復が期待できる」と述べています。
アンソン氏も、「ビルビーのゲノムは様々な環境の選択圧にさらされ、気候の変化に対する耐性が少しずつ高まります」と述べており、こうした試練を通して、適応能力が高まっていくことが期待されています。
今後も研究者たちによるサポートは行われていきます。
「うさ耳」をもつ夜行性の小さな穴掘り名人たちが、再び広い土地を自由に動き回る未来を目指して、彼らの取り組みは続くのです。