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psychology

「恋人候補」と「ただの友人」は無意識下でどう区別されているの? (3/3)

2025.05.18 12:00:46 Sunday

前ページ好きになる瞬間と「恋人には無理」と思われる理由

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恋人親友?最新研究示す恋愛友情新しい

ここまでは恋人と友人の心理的な認識の違いについて語ってきましたが、近年は、以前比べ人間関係における恋人」と「親友」境界あいまいっていると言われています

かつて恋人親友カテゴリーとして考えられること一般したが、心理学や社会学の研究者の間では、近年は恋人を親友でもあると考える人が増えているという指摘があるのです。

これはSNSでの投稿や、カウンセリング恋愛相談目立つようと言われます

また、結婚恋愛関係における価値が、「大人になったら当然結婚すべき」という昔ながらの社会の常識や経済的安定よりも個人幸福親密重視する方向シフトいること背景あると考えられます

しかし実際どれほど恋人親友なしいるについては、これまで具体調査われていせんした。

またある調査研究によるとアメリカ61%が「親友人生最も重要存在だ」考えいる一方で、結婚関係人生最も重要だ」答え23%とどまることが示されています

こうした結果を見ると、恋人を親友のように感じていたとしても、親友と恋人の位置づけは多くの人の中で異なっていると考えられます。

そこでこの実態明らかするため2025年にコロラド州立大学(Colorado State University)コミュニケーション学部の研究者、ナタリー・ペニントン(Natalie Pennington)博士らが調査研究いました。

彼ら研究ではアメリカ成人900対象調査われした。

その結果、恋人友人リスト含める36%で、そのうち40%恋人を「親友」ともラベル付けていした。つまり全体14%恋人=親友考えいることになります。

そして恋人親友捉えるは、より高い親密日常やり取り報告おり、恋愛関係における満足安心高い傾向ありました。

これ友情恋愛土台なること関係深まる」という心理学的知見一致ます。

一方で興味深い結果ありました。

それは恋人親友考えないが、周囲友人に悩みを相談したり、励ましや助言をもらうことが多かったというものです。

Credit:canva

これはつまり恋人親友とも見なすことで関係密度が増す反面、他の友人とのネットワーク希薄なりやすいというリスクを示唆しています。

また、年齢高いほど恋人親友見なす傾向く、収入高い既婚その傾向弱いことわかした。これ人生ステージ価値によって恋愛友情とら変わること示しています。

この最新研究は、たち無意識っている恋人友人線引き」が、周囲との関係にも影響する可能性を示しています

恋人ドキドキ期待求めれ、友人安心共感求めますが、恋人親友として機能するとき、相手依存度なりすぎて恋人以外の他者つながりなるリスクがあるのです

この研究結果は、恋愛友情境界揺れ動く現代において、人間関係あり方考えるヒントになるかもしれません

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「恋人候補」と「ただの友人」は無意識下でどう区別されているの? (3/3)のコメント

ゲスト

吊り橋効果はもともと好きな相手にしか起きないという研究を見たときはこの世はひどい世界だなと思いましたね。

ゲスト

すごい

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