鳥の間に築かれていた“友情”のような協力関係を発見
研究の結果、それぞれの群れは60~70羽から構成されており、その中には血縁関係もあれば、血縁関係のない鳥たちも含まれていました。
研究チームは、「ムクドリの社会は、単なる家族ではなく、はるかに複雑で、血縁関係のある個体と血縁関係のない個体が混在して共存している」と解説しています。

そして、研究チームが注目したのは、観察された協力行動において、血縁のない相手に対する支援が数多く見られたという事実でした。
繁殖するペアを最大16羽の繁殖しない個体(つまりヘルパー)が助けていたのです。
このサポートには、幼鳥のエサ探しや、捕食者から巣を守ることまで含まれます。
彼らは血縁関係のある個体を優先するものの、そうでない仲間も助けていました。
つまり、ツキノワテリムクは「家族・親戚だから助ける」だけではなく、「友だから、仲間だから、相手を助ける」行動をとっていたのです。
さらに注目すべきは、その関係性が一時的なものではなく、数シーズンにわたって維持されていたという点です。
例えば、ある年にAがBの巣を手伝った場合、翌年にはBがAの巣を支援する。こうした相互的な協力(互恵的利他主義)が何年にもわたって続いていたのです。
これはまるで人間の間にある友情や助け合いの仕組みに似ています。
鳥も人間のように長年の「友」をつくるのです。

もちろん、ツキノワテリムクがそんな友に対して、私たちと同じ感情「友情」「信頼」を持っているとは断言できません。
しかし、彼らが長期的な協力関係を築くための社会的記憶と行動パターンを持っていることは間違いないでしょう。
今後は、こうした協力関係がどのように築かれ、どのように維持・変化していくのか、さらには「一方的な支援が続いた場合にどうなるのか」といった関係性の変化が注目されます。
また、他の鳥類や哺乳類にも類似の協力関係が見られるかどうかも、今後の大きな研究課題となるでしょう。
今回の研究が教えてくれたのは、「協力」や「持続的な関係」は人間だけの特権ではないということです。
次に仲が良さそうな鳥たちを見た時、「彼らは家族かな、それとも親友かな」なんて考えてみるのも楽しいことでしょう。
今の人間見てる感じでは人間が一番協力し合っていないように見えますがね。
ここまで同族で殺し合うこと楽しんでる生き物って珍しいんじゃないかと。
協同繁殖における非血縁ヘルパーの行動戦略についてはかなり昔から議論されてて、縄張りの継承や交尾相手の獲得、群れに所属することでの生存率の上昇など直接的メリットがあったはず。あえて友情と言い換えることの新しさを誰か説明してほしい。
彼らに友「情」があるかは、
脳科学的なアプローチが必要ですね
血縁が遠い、またはない個体と長期的な協力関係を築くのはメリットがありますし、社会的動物として妥当な性質だと思います
人間以外の動物達にも感情や文化があるし、あっても不思議では無い。
人間が動物達の能力を過小評価しているだけ。
野生動物の非血縁間での相互扶助は哺乳類でも観察されてるはずだけど、この記事は何が言いたいの?
鳥類を参考とした論文は初とかそういう話なのか?特に何も書いてないが
タイトルが「鳥も友達を作る――20年の研究で明らかに」だから、ポイントはここでないの。
「さらに注目すべきは、その関係性が一時的なものではなく、数シーズンにわたって維持されていたという点です。例えば、ある年にAがBの巣を手伝った場合、翌年にはBがAの巣を支援する。こうした相互的な協力(互恵的利他主義)が何年にもわたって続いていたのです」
近所の道路脇に3面看板の骨組みが置き捨てられているのだけど。パイプが空洞のある角パイプで、それが毎年この時期ムクドリマンションになっている。彼らも記事中と同じような集団なのかもしれない。