画像
Credit: canva
health

朝食を抜く人に共通する「ある心理傾向」が明らかに (2/2)

2025.07.08 07:00:42 Tuesday

前ページ朝食を抜く若者は「注意力のコントロール」が苦手だった

<

1

2

>

なぜ朝食と“心の健康”が結びつくのか?

画像
Credit: canva

では、なぜ朝食の習慣が「注意力」や「気分」と結びついているのでしょうか?

そのヒントは、私たちの脳のエネルギー供給と神経伝達物質の働きにあります。

朝は1日の中で血糖値が最も低く、エネルギーが枯渇している状態です。

ここで朝食を取ることで、脳に必要なグルコース(ブドウ糖)を供給し、注意や思考を保つための回路が正常に働くと考えられています。

これを怠ると、集中力が保てず、イライラしたり、気分が沈みがちになる――。こうした現象は、朝食を抜いた経験がある人なら思い当たるかもしれません。

また、注意力がうまく働かないと、頭の中が雑念であふれ、ネガティブな考えの反復に陥りやすくなることも指摘されています。

こうした「注意の揺らぎ」が、気分障害の引き金になることは、うつ病や不安症の研究でも広く知られています。

つまり、朝食は単なるエネルギー補給だけでなく、“注意の安定”という心の健康にもつながる重要なスイッチだったのです。

この研究は因果関係を直接証明したものではありませんが、「朝食を抜く人は注意のコントロールが弱くなり、うつ傾向も高まる可能性がある」という大きなヒントを私たちに与えてくれました。

心の元気は、実は毎朝の食卓から始まっているのかもしれません。

<

1

2

>

朝食を抜く人に共通する「ある心理傾向」が明らかに (2/2)のコメント

Morley

あくまで僕の主観と経験からですが
高校生の頃、朝食を食べない人やバランスの悪い朝食の人が結構いました。が、そういう人たちの中で頭や精神が聡明だなぁという印象の人はひとりもいなかったと思います
おそらく朝食抜きが一度常習化すると身体がそっちに慣れてしまい、なかなか朝食を受けらいれられなくなるのでしょう
そこから悪循環になる
あと少なからず親にも問題があります
朝食をしっかりとらせない家庭は、大抵親も生活習慣が悪いから子供も朝食抜きを正そうとしない
子供には勉強をさせたりゲームを取り上げるより、しっかりした朝を設計してあげるほうが親の仕事として適切なのではと思います

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

0 / 1000

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

スマホ用品

健康のニュースhealth news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!