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脂肪の磁石として活躍するマイクロビーズを開発 / Credit:Canva
health

「脂肪の磁石」として働く”植物由来のビーズ”がラットの体重を17%減 (2/2)

2025.09.01 11:30:56 Monday

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ビーズを与えたラットの体重が1カ月で17%減

ビーズの効果は、ラットを用いた動物実験で確認されました。

研究チームは、ラットを3つのグループに分けて実験を行いました。

1つ目のグループには通常食、2つ目のグループには高脂肪食のみ、3つ目のグループには高脂肪食に加えてPmFLマイクロビーズを毎日経口投与しました。

この実験は30日間にわたって行われました。

その結果、高脂肪食のみを与えられたラットでは体重が増加しましたが、PmFLマイクロビーズを併用したグループでは、体重が17%以上も減少しました。

加えて、皮下脂肪や内臓脂肪の減少、肝臓への脂肪沈着の抑制、中性脂肪やLDLなどの血中脂質の改善が見られました。

また、腸内の炎症マーカーが低下し、腸のバリア機能の維持にも寄与していたことが報告されています。

さらに血糖値も安定しており、低血糖などの副作用も確認されませんでした。

この結果は、PmFLマイクロビーズは、消化器系に悪影響を与えることなく脂肪吸収を抑制し、体重管理と健康状態の改善を両立できる理想的な手段となり得ることを示唆しています。

しかも薬にありがちな食欲の抑制や代謝への影響がないため、日常の食事を変えることなく自然にダイエットが可能になります。

研究チームは、「私たちのマイクロビーズは、消化管内で脂肪を磁石のように引き寄せ、体に吸収される前に取り除くことができる」と語っています。

ただし、この研究にはまだ課題もあります。

現在はあくまで動物実験段階であり、ヒトにおける安全性や有効性は今後の検証が必要です。

また脂肪の吸収を妨げることによって、脂溶性ビタミンの吸収に悪影響が出る可能性も指摘されています。

さらに長期的な摂取による影響についても、現時点では明らかになっていません。

こうした点を確認するため、研究チームは現在、中国国内のバイオ企業や病院と連携し、26人規模の初期的な臨床試験を進めています。

今後数年以内には、一般向けのサプリメントや食品としての応用も期待されています。

運動も、カロリー計算も、我慢も大切ですが、どうしても継続が難しいのがダイエットの現実です。

もし、食後に1粒飲むだけで脂肪を体外に排出できるような食品があったとしたらどうでしょうか。

“ラクして健康に”を実現する時代がますます近づいているのかもしれません。

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「脂肪の磁石」として働く”植物由来のビーズ”がラットの体重を17%減 (2/2)のコメント

ゲスト

「中国国内のバイオ企業」「ラクして健康に」
この研究そのものはまじめなのかもしれないけど、偽物やら実は無関係な物やらむしろものすごい毒な物やらが売られて、よくて効果なし、わるけりゃ死者が出たりする未来が見えますね。

ゲスト

これなら現在の脂肪吸収抑制薬の致命的な副作用「ビチグソ漏らす」が無くなるかも知れんね?

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