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「本気で挑戦する人」が感じるプレッシャー。上手に対処するには? / Credit:Canva
psychology

「本気の挑戦」に伴うプレッシャーに対処する方法とは? (2/2)

2025.09.25 18:00:24 Thursday

前ページ高い目標から生じるプレッシャーにどう対処する?

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挑戦し続ける人こそ「価値観」に目を向ける

続いて、ボイズ博士が提案するプレッシャー対策の後半3つのヒントを紹介します。

4. 「ベストを尽くす」の「ベスト」を罠にしない

「すべてやりきれば満足できる」「毎回ベストを尽くせばいい」という考え方は、理想的に思えるかもしれません。

しかし実際には、「やれることを全部やる」ことも、「いつも全力でいる」ことも、人間には不可能です。

プロのランナーでさえ、毎日一番キツい練習をするわけでなく、最もハードなセッションは週の中で数回に留めることがあります。

それなのに、私たちが「毎日ベストを尽くさなきゃ」と自分を責め続けてしまうと、気持ちがどんどん苦しくなります。

パフォーマンスにはばらつきがあることを認めて、状況や気持ちに合わせて、適切な基準を選ぶ必要があります。

5. 「すでに証明できている自分」だったらどうするか考えてみる

プレッシャーに押しつぶされそうになったとき、「まだ何も証明できていない自分」として頑張るのではなく、「すでにやり遂げた後の自分」になりきって考えてみてください。

もし今の自分が「もう十分に証明できた人」「達成した人」「認められた人」だとしたら、きっと後輩や周りの人のお手本になる行動を心がけるはずです。

この考え方を試すことで、失敗や不調があってもそれを「自分を責める理由」とするのではなく、「失敗や挫折があったときこそ、どう対処するべきか」という前向きな見方を持つことができます。

6. 「目標」ではなく「価値観」に意識を向けてみる

目標(ゴール)は、「達成できたか、できなかったか」で判断されます。

でも、「自分にとって大切なこと」(例:誠実さ、成長、優しさなど)は、毎日の中で少しずつ意識しながら積み重ねることができます。

ボイズ博士は、たとえば「今日は記録を更新できなかったけど、一生懸命練習できた」「昨日よりも少し成長できた」と自分を認めることが、心の支えになると説明しています。

結果だけでなく、日々の小さな積み重ねを大切にしましょう。

ここまでで、プレッシャーに対処する6つのヒントを考慮しました。

これらを意識することで、頑張りすぎて苦しくなる悪循環から抜け出し、“自分らしく、長く、無理なく続ける”ことができるはずです。

高い目標に取り組んでいる人こそ、これらの考え方を試してみてください

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