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「毎日座る時間を30分減らす意識」は健康を改善する / Credit:Canva
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「毎日30分座る時間を減らす」だけでエネルギー代謝は改善すると判明 (2/2)

2025.10.15 11:30:46 Wednesday

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座る時間を毎日30分減らすと、エネルギー代謝が改善する

研究の結果、介入グループは平均して1日41分、座る時間を減らすことに成功しました。

しかし、全員が目標の1時間を達成できたわけではなく、対照グループの一部にも自然と座る時間が減った人がいました。

そこで研究チームは、実際にどれくらい座る時間を減らせたかという視点で、全参加者を再び分類して解析しました。

すると、毎日30分以上座る時間を減らせた人たちでは、インスリンによるエネルギーの切り替え能力、つまり代謝の柔軟性が有意に改善していました。

また、軽い運動時の脂肪燃焼能力も高まっていたことが分かりました。

さらに、立つ時間が増えた人ほど、代謝の柔軟性も大きく向上するという傾向が見られました。

一方、あまり座る時間を減らせなかった人や、元通り座っていた人では、これらの効果はほとんど確認できませんでした。

特別な運動や食事制限をしなくても、日常生活の中で座る時間を30分減らすだけで、体はきちんと応えてくれることが、この研究で分かったのです。

テレビやデスクワークの合間に立ち上がる、階段を使う、電話は立って受ける、こまめに家事をするなど、ちょっとした工夫が、体の中で変化を生み出すのです。

特に運動習慣がなく、太り気味だったり、生活習慣病リスクが高い人ほど、「まずは毎日30分座る時間を減らす」ことから始めてみるのが有効でしょう。

もちろん、さらにウォーキングや中強度の運動を取り入れるなら、健康効果はより高まります。

椅子から立ち上がるその30分が、未来の自分の健康を大きく変える一歩になるかもしれません。

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