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Credit: canva
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2才まで「ある食べ物」を制限すると、成人後の心疾患リスクが低下 (2/2)

2025.10.24 07:00:21 Friday

前ページ幼少期の糖分制限による健康効果

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なぜ「最初の1000日」が重要なのか?

この研究が特に注目しているのは「人生最初の1000日」(受胎から約2歳まで)という期間です。

この時期は心臓や血管、代謝をコントロールする仕組みが作られる決定的なタイミングであり、摂取する栄養が体の“設計図”に大きく影響します。

現代の栄養学でも、この期間に過剰な糖分や超加工食品(多くの砂糖を含む)が加わることで、将来の生活習慣病リスクが高まることが示唆されています。

今回の研究は「国全体で強制的に砂糖が制限された」という特殊な状況を利用したことで、一般的な観察研究よりも「因果関係」に近い形で健康への影響を明らかにできた点が大きな特徴です。

もちろん、観察研究である以上「絶対的な因果関係」とまでは言えません。

しかし、心疾患リスクの低下だけでなく、発症年齢の遅延や心臓機能の向上といった“複数の健康指標”で一貫したメリットが見られたことは注目に値します。

研究チームは「大人になってからの食生活だけでなく、幼少期の政策的な食事管理が、社会全体の心臓の健康にとって非常に重要」と結論づけています。

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