なぜ「赤い雪」は現れたのか?
今回の研究チームは、2021年と2023年にマウナケア山の残雪を採取。
顕微鏡観察や色素分析、そして微生物のDNA解析を徹底的に行いました。
すると、驚くべきことがわかりました。
マウナケア山の赤雪に存在する雪氷藻類の約95%は、この島にしかいない独自のグループだったのです。
しかもこの固有系統は、およそ25万年前に世界の他地域から分かれ、寒冷期のハワイにやってきた祖先が、島の中で独自の進化を遂げてきたことが分かりました。
さらに、もうひとつのグループとして、北極や南極、世界中に広く分布する系統(サングイナ属)も確認されました。
これは近年の大気循環によって遠くからハワイにたどり着き、2023年のような雪が長く残る年に爆発的に増殖することが明らかになったのです。
つまり、マウナケア山の赤雪は
・大昔から島に根付いた“固有種”
・現代の風に乗ってやってくる“渡り者”
この2つの系統が、雪の上で同時に繁殖していたのです。
季節の進行によって、それぞれの比率が入れ替わるというダイナミックな生態の変化も観察されました。
この研究は、孤立した島で長い時間をかけて進化した微生物と、今も世界中から飛来してくる微生物が「共演」しているという、壮大な地球規模の生命のドラマを証明したものです。
そしてもうひとつ重要な示唆があります。
近年の気候変動によって、マウナケア山の積雪や残雪期間がさらに短くなると、ハワイ固有の雪氷藻類が絶滅するリスクが高まるということです。
特殊な生態系と遺伝的多様性の保全が、今まさに危機に瀕しています。
今回の成果は、地球温暖化が希少生態系にもたらすリスクに警鐘を鳴らすとともに、極地や高山域でしか生きられない生き物の進化史を明らかにする一歩となりました。
今後はハワイ以外の山岳地帯や、温暖化の影響を受けやすい他の雪氷圏でも、同様の微生物の分布や進化の歴史を追い、地球規模での保全と理解を深める調査が進められる予定です。






















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