画像
Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

恐竜の嘔吐物の化石から「新種の翼竜」を発見 (2/2)

2025.11.20 21:00:12 Thursday

前ページ嘔吐物から甦った「新種の翼竜」

<

1

2

>

翼竜の進化の空白を埋めるピースに?

系統解析の結果、バキリブ・ワリッザは、アルゼンチンで知られる濾過食翼竜「プテロダウストロ」に最も近いグループに属すると判明しました。

両者は密な歯列を共有していますが、バキリブは歯の断面形や密度が中間的で、より原始的な特徴と高度な濾過能力の両方を持つ“進化の橋渡し”的存在であることがわかりました。

さらに地質学的背景から、この翼竜は穏やかな湖沼環境で生活していた個体が肉食の捕食者に食べられ、別の場所まで運ばれた後に吐き戻されたと考えられています。

では、翼竜を飲み込み、魚もまとめて吐き出した捕食者とは何だったのでしょうか。

研究チームはその有力候補としてスピノサウルス類を挙げています。

化石が見つかった地層は、スピノサウルス類の化石が多数見つかっており、翼竜を捕らえた直接証拠(翼竜の骨に刺さったスピノサウルスの歯)もあります。

スピノサウルス類は魚食性で知られ、翼竜の細い骨を飲み込んでから吐き戻した行動も十分に考えられるとされます。

<

1

2

>

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

0 / 1000

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

スマホ用品

古生物のニュースpaleontology news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!