「週末寝だめ」が本当にうつ予防になるかもしれない
「週末寝だめ」が本当にうつ予防になるかもしれない / Credit:Canva
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「週末寝だめ」が本当にうつ予防になるかもしれない (2/2)

2026.01.09 21:00:56 Friday

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週末の寝だめが「うつ状態」に4割の差をつけた

週末の寝だめが「うつ状態」に4割の差をつけた
週末の寝だめが「うつ状態」に4割の差をつけた / Credit:Canva

まず研究チームは、アメリカ疾病対策センター(CDC)が行っている全米健康栄養調査NHANES(エヌヘインズ)2021〜2023年のデータから、16〜24歳の若者1087人を取り出しました。

参加者は、平日と週末それぞれについて「ふだん何時に寝て、何時に起きているか」を答え、さらに「ほぼ毎日、悲しい・憂うつだと感じるかどうか」も自己報告しました。

また「週末寝だめ」を定義として平日の1日あたりの睡眠時間よりも週末のほうが長ければ「週末寝だめあり」、変わらないか短ければ「週末寝だめなし」としました。

結果、週末寝だめをしている若者は、していない若者に比べて、「ほぼ毎日うつっぽい」と答える確率のオッズ比が約40%低いことがわかりました。

(※「週末寝だめなし」グループのうつっぽくなる率を1としたとき、「週末寝だめあり」グループのオッズが 0.6 くらいだったという感じです)

この結果は週末寝だめが、うつっぽさから守ってくれるバリアのように働き得ることを示唆しています。

しかし、だからと言って週末寝だめが全てを解決するわけではありません。

研究では平日から「推奨に近い十分な長さ」で「遅すぎず早すぎない時間帯」に眠れている若者では、「毎日うつっぽい」と感じる割合に対して、週末寝だめのよりも2倍の効果を発揮していました。

つまり、「最強ルート」はやはり平日からちゃんと寝ることですが、それが難しい人にとって、「週末に少しでも借金を返す」は、次善の策として意味があるだろう、ということになります。

今回の研究は親や先生にとっては、「週末の朝に子どもを無理に起こすべきかどうか」を考え直すきっかけになるかもしれません。

親や教師は休日の朝にダラダラ寝ている若者に対して文句を言うことがありますが、先に見たように、実は週末寝だめによって心と体を辛うじて守っていたのかもしれないからです。

もしかしたら未来の世界では、週末に布団にくるまる若者を見て、「だらしない」ではなく「平日の睡眠借金を返しているのだな」と見なされるようになっているかもしれません。

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「週末寝だめ」が本当にうつ予防になるかもしれない (2/2)のコメント

ASACHAR

週末に寝だめをするようなタイプの性格の持ち主は、うつになり難いってことだけでは?

ゲスト

寝だめというより、疲労回復と見るべきじゃないの?
もちろん毎日きちんと寝て疲労がとれるのが一番だけど、週末にたまった疲れを取った方が健康になるよね

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