スポーツでは第2子以降のほうが成功しやすいのか?

ここから先は、少し視野を広げて、「スポーツと生まれた順番」について考えてみたいと思います。
今回の研究は生後6か月と12カ月の段階での発達の差が調べられましたが「スポーツの世界では第2子以降のほうが成功しやすい」という、大人になって以降の話を耳にしたことがあるかもしれません。
実際、世界的なスポーツ選手を調べた研究では、第2子や3子以降のほうが第1子よりも高いレベルで活躍する傾向があるという結果もあります。
いったいなぜスポーツでは第2子以降の方が活躍しやすいのでしょうか?
その理由の一つとして、競争があります。
スポーツというのは、ただ技術が上手というだけでなく、「少し上手な相手に毎日挑む」という環境そのものが成長につながりやすい分野です。
第2子以降の子どもは、家の中に常に「自分より少し強くて、少し速くて、少しうまい上のきょうだい」が存在するため、毎日がちょうど良い練習環境になります。
これまでの研究でも、スポーツに取り組むきょうだい関係の影響が詳しく分析されており、きょうだい関係が競争心を高めたり、練習相手になったり、アドバイスをくれたり、励まし合ったりというさまざまな形でスポーツ選手としての成長に役立っているとされています。
つまり、兄や姉は「ライバル兼コーチ」のような存在なのです。
さらに、下の子はいつも上の子の動きを真似し、兄姉に負けないように頑張ることが自然と多くなります。
そうするうちに、練習の回数が増えたり、駆け引きや我慢強さといったスポーツに大切な能力が育ったりすることがよくあるのです。
下の子が強くなるのは、家の中に常に良い「お手本」と「ライバル」がいるからというわけです。
そして、スポーツにはもう一つ大事なポイントがあります。
それは、勝負どころでの「思い切りの良さ」です。
スポーツでは、「慎重にやって失敗を避ける」だけではなく、「少しリスクがあっても果敢に挑戦する」という大胆さが求められます。
興味深いことに、後に生まれた子はリスクを取る行動に出やすいという研究結果があります。
実際、24件の先行研究をまとめたメタ分析では、第1子に比べて第2子以降の子どもは、危険度の高いスポーツに参加するオッズが約1.48倍高いことが報告されています。
さらに、メジャーリーグでプレーした700人の兄弟選手を分析した研究でも、弟は兄より、盗塁のような高リスクのプレーを試みるオッズが約10.6倍高く、成功するオッズも約3.2倍高かったとされています。
このように、後に生まれた子はスポーツで必要な「思い切りの良さ」を身につけやすいとも言えそうです。
(※打撃成功においても第1子より第2子以降のほうが優秀になるオッズが約2.5倍高いことが報告されています。)
加えて生物学的な要因も関係している可能性があります。
一般的に、第1子より第2子以降の方が出生体重がやや高くなりやすいという傾向が知られています。
これは母親の体内で最初の妊娠によって胎盤や血管の状態が整えられ、2回目以降の妊娠では赤ちゃんに栄養が届きやすい環境になるためです。
こうした微妙な差が、第2子以降の子が運動に有利な体格や体力の土台を持ちやすくするのかもしれません。
英国で行われたある長期調査によれば、出生体重が低めだった子どもは、13歳になった時の学校体育の成績がやや低く、大人になってからも余暇活動で運動に取り組む頻度が低くなりやすいことがわかっています。
逆に言えば、第2子以降の方が生まれつき体格や体力の面で少し良いスタート条件を持っている可能性があり、それが運動能力の向上やスポーツの継続性につながっている可能性も考えられるのです。
もちろん、「第1子はスポーツに向いていない」という話では決してありません。
実際、プロ選手には第1子も数多くいますし、生まれ順だけで運動能力が決まるわけでもありません。
最近の乳幼児の運動能力を調べた研究でも、第2子以降が粗大な運動能力で特別に優れていることはなく、むしろ細かな手の動きでは第1子の方が早くできることもあります。
とはいえ、「スポーツでは第2子以降が成功しやすい」という傾向があることは事実なようです。




























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