・従業員がパフォーマンスを発揮できる時間に合わせて勤務時間を変えられることが世界のトレンド
・パフォーマンスを発揮できる時間は「体内時計」が決める「クロノタイプ」という性質による
・体内時計に合わない生活は睡眠不足から仕事のパフォーマンス低下などにつながり、巨額の経済損失も発生
昔は、朝早くから夜遅くまで働くことが美徳でした。しかし世界のトレンドはいまや、「従業員それぞれがパフォーマンスを最大限に発揮できる時間に合わせ、勤務時間を変えられること」だと海外メディア「The New York Times」が報じています。
https://www.nytimes.com/2018/12/24/well/mind/work-schedule-hours-sleep-productivity-chronotype-night-owls.html
起床時にアラームが必要な生活は最大パフォーマンスが発揮できない可能性が…
パフォーマンスが最大となる時間を決めるのは、その人の「体内時計」です。体内時計とは人に備わっている行動周期の1つで、おおむね1日のリズムであることからサーカディアンリズム(概日リズム)ともいわれています。
「The New York Times」の記事中で、コロラド大学のヴェッター准教授は、「8割もの人は勤務時間が体内時計に合っていない」と述べています。たとえば、起床時にアラームが必要であれば、それは自然な目覚めではなく、今の生活リズムが自分に合っていないということになるのです。
日本でも体内時計の乱れは問題となっています。「睡眠負債」という言葉を聞いたことはないでしょうか。睡眠不足が続くと仕事のパフォーマンスの低下だけでなく、がんなどの病気にもつながります。この睡眠負債は週末の寝だめでは解消しないため、健康に過ごすためには自分の体内時計に合わせた生活を毎日続ける必要があります。