活かされる「はやぶさ」の失敗
「はやぶさ2」は「リュウグウ」着陸後、質量5グラムの金属製弾丸を秒速300メートルで地表へ発射し、衝撃で塵を巻き上げます。そして塵となったサンプルは、着弾地点を覆う筒状の機構の中を通って回収されます。
初代「はやぶさ」も同じ方法で小惑星「イトカワ」からサンプルを回収する予定でした。着地時に砂が舞い上がったことで、僅かにサンプルの採取に成功しましたが、トラブルによって弾丸の発射によるサンプル回収は失敗となりました。
「はやぶさ2」では筒の先に「反し」があり、接地の際に表面の砂を掬うことが可能で、仮にまたトラブルで弾丸が発射できなかったとしても、ミッション成功が期待できるでしょう。

「はやぶさ2」は22日以降、数回の着陸と上昇を繰り返しミッションを達成したのち、2020年末に地球へ帰還する予定です。様々なアクシデントを乗り越えた「はやぶさ」の後継機ということもあり、今後注目が高まります。
着陸予定時刻は、日本時間午前8時頃とのこと。この前後1時間程度はWeb番組での放送が行われるようなので、金曜日の朝ではありますが、「はやぶさ」ファンはぜひぜひ観てみてくださいね。