大きな円形の岩の塊「ブロブ」の真下にマントルが
研究者たちは、ヒンドゥークシュ山脈付近で数年分の地震観測を行った後、この厄介な塊を発見した。
この地域の地震は一定のパターンで発生し、地球の表面に地震活動の「大きな円形の岩の塊」を作り出しているという。この「ブロブ」と呼ばれる円形の岩の塊は、南北約150キロメートル、東西約100キロメートルに及ぶ深さ300キロメートルの地帯に広がっている。
これらの地震は縦軸に沿って発生している。そのほとんどが大陸地殻の深部で起きており、熱く粘性のある上部マントルにぶつかっているのだ。
研究者によると、岩の塊はゆっくりと伸びている部分が最も緊張しており、下の熱く粘性のあるマントルに流れ込んいるという。
これは、中央ヨーロッパのカルパチア山脈の地下での同様の地震活動を説明するために以前から用いられてきた仮説と一致する。
ヒンドゥークシュ・ブロブは1000万年前から垂れ始め、インドプレートとユーラシアプレートが衝突するときに山の表面が動く速度よりも10倍近く速く下に伸び続けている可能性が高い。
これらの結果が正しければ、プレートの沈み込み以上の衝撃的な地球物理学的な力が、地震を引き起こすという証拠になるかもしれない。