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銀河から投げ飛ばされ「ホームレス」となった連星を発見 (2/2)

2019.06.24 Monday

前ページ実家から勘当された連星

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ホームレスはまだまだ存在するらしい

ホームレスとなった連星は星間宇宙を放浪する羽目になる。

ただ爆発を起こした星はその後、太陽ほどの質量が詰まった「中性子星」に変貌する。そしてそこに向かってまた相方の星からガスやチリが降り注ぎ、中性子星の周りに平らな降着円盤が形成されるという。

円盤は中性子星の強力な重力によって回転するスピードを速めていき、その際に生じる摩擦熱で温度が一気に1000万度まで上昇する。この温度に到達することでようやく、円盤からX線光が放出されるようになる。

要するに観測ではこのX線光をもとにホームレス連星の生い立ちを調査したということだ。

Credit:pixabay

ホームレス連星は全体で30組見つかっているが、研究チームによるとこの他にも無数のホームレス連星が存在するらしい。

というのも今回観測できたのは限られた狭い範囲だけであり、その他の領域にあるX線光源はあまりにも距離が遠すぎて、詳細な観測がまだ不可能とのこと。

チームは現在、ホームレスがどの銀河からやってきたのかを調査中であるが、中にはすでに実家となる銀河がなくなっている連星もあるそうだ。

宇宙の星たちも人と同じように、世知辛い星生を送っているらしい。

「銀河系の端」が初めて観測できたよ! 50万光年の最果てとは

reference: livesciencephys.org / written by くらのすけ

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