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東洋人と西洋人の思考様式の違いは「コンテクスト」にあるとする新説 (4/4)

2019.06.19 Wednesday

前ページ日本と中国のコンテクスト差

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急速な国際化による高コンテクスト文化の危機とは?

この研究は実践面での利用が期待されている。

例えば日本のような高コンテクスト文化では産業化やグローバル化が急激に進展することで、都市に移り住んだり外国人が移住して来るようになった。つまり低コンテクスト状態が生じやすい社会へと変貌しているのだ。

こうした変化の速さについていけなくなると、コンテクストを共有できないコミュニケーションの機会が多くなってしまう。これが深刻化し、見知らぬ他者への不安や敵意、恐怖感が高まると、無縁社会や引きこもりの原因になるという。

Credit:pixabay

実際、「ひきこもり」の人が多いのは日本や韓国、台湾であり、いずれも高コンテクスト文化に属する国である。要するに高コンテクスト文化ほどグローバル化が進むにつれて社会的な問題が生じやすいというわけだ。

そのような危機を回避するためにも、コンテクスト研究は日本にとって欠かせないものとなるだろう。

「内向的」「外向的」は脳の仕組みからして違う

reference: research-er / written  by くらのすけ

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