精子さえ安全に運べれば男性の移住は不要かも…?
過去の調査では、ヒトの細胞の構造や機能が低重力環境下で乱れる可能性が示されていたが、生殖細胞についてはよく分かっていなかった。
宇宙飛行の機会が今後も引き続き増えていけば、宇宙に長期間滞在した場合の人体への影響と、地球外での生殖の可能性を探ることは、とても重要だ。
今回の調査結果は、ヒトの精子を宇宙空間へ安全に運び出し、精子バンクを地球外に設置できる可能性を一気に高めそうだ。研究チームは今後、サンプル数をさらに増やし、低重力環境にさらす時間をさらに長くすることで、今回の予備調査の結果を実証したいと考えている。
ところでNASAは、人類で初めて火星に降り立つのは女性になる可能性が高いと発表している。女性宇宙飛行士が凍結精子を携えて火星へ赴き、そこに新世界をつくるのだ。
精子さえ問題なく運ぶことができれば、そこに男性の存在は必須ではないのかもしれない。一時は「火星の花園」のできあがり、なんてことも有り得たりするかもしれないのだ。
人類が火星植民地で生存していくには、多様性のある遺伝子同士の交配が欠かせないが、実際に火星へ移住できるヒトの数と種類には限界がある。だが、地球から多様な精子を持ち込むことができれば、火星の遺伝子プールは大幅に拡張されるだろう。