
Point
■アメリカの大西洋の海底で、パスタのような形をしたヒトデが発見される
■その存在は1884年から知られていたが、その生態は今になってもほぼ不明のままである
■多くの海綿がいる場所を生息地としているが、そこにはウニも共生している様子が観察された
どこから見ても星型パスタにしか見えない…
先週7月4日、独立記念日を祝うアメリカにて海底から奇妙なヒトデが発見された。アメリカ海洋大気庁(NOAA)の研究員が大西洋のサンゴ礁や海底を調査している際に見つかったという。
しかし新種かと思いきや、実は1884年からすでにその存在が知られているようだ。

学名はPlinthaster dentatusだが、通称「クッキー・ヒトデ」や「ラビオリ・ヒトデ」というニックネームで親しまれているそうだ。
写真を見る限りでは焼く前のミートパイにも見える。いずれにせよ食欲をそそるヒトデだ。

一方で1884年から知られているにも関わらず、その生態についてはほとんど不明のままである。
今回NOAAの研究員が調査したところ、このヒトデの生息域は海底の無数に海綿が存在する場所だった。しかしそこには大きなウニも一緒に共生していたという。
これだけではヒトデとウニが海綿をかけて争っているのか、またはウニがヒトデをついばんでいるのかはよく分からない。そもそも同じ場所に住んでいてお互いにメリットがあるのかもいまだ不明であるため、今後の解明が待たれる。
つい最近ではお尻が生えたようなヒトデが話題になったばかりで、少しばかりヒトデ界にミニブームがきている。こうなると次に登場するヒトデが楽しみで仕方がない。
こちらのハードルもだんだんと上がってきているので、なるべく早めの登場が期待される。