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地球の物理法則が通用しない…木星の予測不可能な磁場が明らかに (2/2)

2019.07.18 Thursday

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北極と南極でオーロラが違う

木星の乱気流 / Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstädt/ Seán Doran

地球の直流と交流の割合は2人の発明家の争いで決まったが、木星では大気中のイオンの振る舞いによって決められる。

木星はサイズの巨大さや自転速度のスピード、また衛星イオの火山から放出される過剰イオンによって、地球よりもはるかに強力な電流が流れ込んでいる。

そして、それに伴う木星の磁場の乱れ(乱気流)により、交流の割合が多くなっていると考えられるのだ。木星でお馴染みのゴッホの絵画のようなマーブル模様の正体は、この乱気流だ。

つまり木星の乱気流は、磁場の形や方向性が不規則に変動する交流システムなのである。

Credit:natureasia

そしてこの木星内の磁場の乱れは、北極と南極で生じるオーロラにそれぞれ異なる影響を与えていた。

木星のオーロラは地球と同様に、磁場の中で渦巻く電流が太陽光から受け取る高エネルギー粒子と相互作用することによって生じる。

ジュノーが木星の軌道を回ってデータを集めたところ、木星の北極部は南極のおよそ半分の電流しか生じていなかった

これは北極の磁力線が南極より複雑に配置されているため、電流の流れを妨げていたのだと思われる。一方で南極の磁力線はより滑らかな流れを形作っていた。

この違いは両極のオーロラに表れている。北極のオーロラはより広く分散することでフィラメントやフレアを形作る傾向があり、南のオーロラはよりまとまって構造化された形を持ち、オーロラが発する主楕円から光り輝く弧が伸びていたという。

二極間でのこのようなオーロラの違いは、木星ならではかもしれない。

https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/24555

reference: livesciencenatureasia / written by くらのすけ

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