人間が外国語を理解するのと同じ感覚
私たちは、動物たちが世界を深く理解できるということを知りはじめたばかりです。どうやら動物たちは、単に報酬システムに基づいて人間の命令に従っているわけではなく、口頭や口頭以外による自分たち自身の言語を持っているようです。そして、まるで私たち人間が外国語を理解するのと同じように、人間の言葉を理解できます。
今後、ホームレスの動物たちの保護を行う組織「Hub City Animal Project」が、チェイサーの銅像のスポンサーとなり、地域の子ども博物館の前に設置する計画が立てられています。
ピレー博士の足跡をかたどった像もチェイサーの銅像の隣に設置される予定で、博物館近くの通りの一部は『ボーダーコリーのチェイサー大通り』と名付けられることになるのだとか。素敵な計画ですね。

ピレー博士は生前、「私の実験から得られた大きな教訓は、犬たちが私たちが思っている以上に賢く、時間と忍耐、そして十分な楽しみの補強を与えられれば、ほとんどのことを彼らに教えられるということを認識することです」とインタビューに答えています。
犬たちが持つ言語能力の豊かさに気づかせてくれた1組の名コンビ。彼らが動物認知科学の世界に残した遺産の大きさは計り知れません。
ピレー博士がチェイサーについて語った動画はこちら。チェイサーが博士の指示にしたがっておもちゃを見事に選び取る様子を見ることができます。