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「星のソムリエ®」が国立天文台野辺山の見どころを紹介します (4/11)

2019.08.23 Friday

前ページ電波望遠鏡ってどういうものなの?

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電波望遠鏡で何が観測できるの?

電波で宇宙を視ると、「どの方向からどれくらいの強さの電波がきているか」で、どんな天体がどのような電磁波を出しているかがわかります。具体的に観測できるのは、以下のようなもの。

1.太陽の謎に迫る

突発的な爆発現象「フレア」の発生源といわれる「彩層」や「コロナ下層」の様子を詳しく調べられる。

2.星が生まれる領域が観察できる

星が生まれる場所は濃いガスやダストに覆われていますが、電波は低い温度をとらえるだけでなく、透過力があるので観察が可能。分光観測でどんな物質があるかまでわかるそうですよ。

3.初期の宇宙がわかる

宇宙は膨張しているため、銀河から届く電磁波もどんどん引き延ばされ、波長が長くなります。昔は赤外線や可視光線だった電磁波が、いまは波長が伸びて電波として観測が可能になり、ビッグバンの残光である「宇宙背景放射」も電波望遠鏡で発見されたのだとか。

4.ブラックホールの観察

ブラックホールそのものは光がまったくないので見えませんが、その周辺のガスからは強い電磁波がでています。銀河の中心で強い磁場が発生していたり、周囲のガスが回転したりする様子を観測することで、銀河の中心にはブラックホールが存在するということが明らかになったそう。

ほかにも銀河の生まれ方や進化を調べるなど、さまざまなことが観測できます。ちなみに、宇宙人を探すなんてことも。1960年代に、すでに電波望遠鏡を使って宇宙人の発信する電波の受信をこころみる「オズマ計画」が行われていました。子どもの頃本で読んでワクワクしたものです。

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