Point
■SNS疲れを解消したい時、ユーザーはそのSNSを閉じるよりも、その中に長く留まる傾向がある
■SNS内で行動を頻繁に切り替える人ほど、SNS中毒に陥っている可能性が高い
■SNSにストレスを感じた時、ユーザーがそのSNSの別のエリアへ移動して、それを異なる方法で利用できることが要因か
フェイスブックやインスタグラムなどのSNSが、「テクノストレス」を引き起こしていることが最近の研究で明らかになりました。
SNS疲れを感じた時、ユーザーはさらにSNSにのめり込む傾向があるようです。
この研究を行ったのは、英ランカスター大学ビジネススクールの研究チーム。論文は「Information Systems Journal」に掲載されています。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/isj.12253
SNS内の注意散漫の度合いがSNS中毒に関連
研究チームは、フェイスブックを利用する444名が持つインターネットの利用習慣を、3段階のパネル調査を用いて評価。
1年の調査期間中にインターバルを設け、それぞれ社会的負荷やSNSの利用週間、注意散漫さ、中毒性など異なる調査が行われました。
結果を分析したところ、SNSストレッサーがSNS内外における注意散漫に大きく影響していることが判明しました。また、SNSの利用習慣が、SNSストレッサーとSNS内における注意散漫の間の関係に、ネガティブな効果をもたらしていることも分かっています。
さらに興味深いことに、SNS内における注意散漫の度合いとSNS中毒に関連があるという事実も。つまり、SNS内で行動を頻繁に切り替える人ほど、SNS中毒に陥っている可能性が高いということです。