SNS内に用意された多種多様な場所へ次々と移動
SNSを頻繁に利用する人は、SNS疲れを解消したい時、それを閉じるよりも、むしろその内部に長く留まろうとする傾向がありました。SNSのヘビーユーザーであればあるほど、ストレッサーへの対処行動として気を紛らわすためにSNSを使い続ける傾向が強いのです。
研究チームは、これらの要因を、ユーザーがSNSにストレスを感じた時、そのプラットフォームの別のエリアへ移動して、異なる方法で利用することができるからではないかと推測しています。
SNSでできることは一つではありません。例えば友だちの行動をフォローしたり、日々のアクティビティについての写真を投稿したり、チャットをしたり、ゲームをしたり…と、ユーザーは同じアプリケーション内から、多種多様な場所へ次々と移動することができます。
このようなSNSの多様性が、SNS疲れを感じている人をさらに引き止めてしまうのだと研究チームは結論付けています。
ストレスを引き起こす環境が存在する時、そのストレスに対処する手段として、その環境に留まり続けるとは、なんとも不可思議な現象ですね。アルコール依存やギャンブル依存などの中毒症状に通じるものを感じます。
お酒、タバコ、ギャンブル、ショッピング、それにSNS。これらすべてに共通する合言葉は、「ほどほどが肝心」ということなのかもしれません。