五感の中でも、最も脳の記憶を呼び起こしやすい「嗅覚」。また良い香りは脳のα波も増加させると実証されており、そのリラックス効果は折り紙付きです。
もし自分の大好きな果実の匂いや、気になるあの人の匂いを持ち運べたら、365日ハッピーなのでは…?そこで今回ご紹介するのは「家でも簡単に香りを液体に変えて持ち運べる方法」です。
ところで最近、こんなニュースが報じられました。
この記事の実験で使用されたのは、「女性が1日着用した1枚の布」。つまり、気になるあの人の1枚の布をゲットすれば、いつでも匂いをかいでリラックスできるわけです。
冗談はさておき、早速実際に作り方を見ていきましょう。用意するものはこちら。
- フタ付き鍋と口の大きいビン
- 水
- 好きな香りのするもの(動画内では果実の皮を使っています)
まずはじめに、鍋にコップ2杯分の水を入れます。
その鍋を中火で加熱します。
次に大さじ一杯分の好きな香りのするものを入れます。
ビンを鍋の中央に置きます。
鍋フタを逆さにした状態で鍋に蓋をします。
そのフタの上に氷を置きます。
そして、10分間水を煮沸させて、火を消します。
火傷しないように気をつけながらフタを取り、鍋にあるビンを取り出します。フタもビンも熱いので十分気をつけましょう。
ビンを冷まして液体が溜まったら完成です。いい香りを閉じ込めることはできたでしょうか。
どうして香りを液体に変えることができるの?
私たちに香りをもたらすのは、物質の分子。
私たちが日常で嗅いでいる香りのほとんどは、分子が自由に動く気体、つまり気温で蒸発する揮発性の分子です。
まず香りのするものを水と一緒に煮ると、その香りを持つ揮発性の分子が蒸発します。すると、蒸発した水の分子と混ざります。水には、蒸発したときに揮発性の分子と混合することで抽出する役割と、ビンの中でいい香りのする物質を熱から守る役割があります。
そしてその蒸気が上昇し、氷を置いたフタに当たることで冷やされて水滴になります。その水滴が溜まってビンの中に落ちることで、香りを液体にすることができるのです。
果物や花の香りを液体にしたり、人の香りをつくってみたり、香りを組み合わせたりと、楽しみ方は様々。
みなさんも、自分のお気に入りの香りを試してみてはいかがでしょうか。
via:The Kid Should See This,Science Friday/ translated & text by Nazology staff
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