花の形の結晶
これはシリカナノ粒子のコロイド溶液を乾燥させた際に、溶液の膜が結晶化する様子を写したものです。
コロイド溶液とは、大きい粒子が均一に液体の中に広がっている状態を言います。身近なものだと水分に脂肪が均一に広まっている牛乳はコロイド溶液です。
この溶液を膜状に広げて乾燥させたとき、内部に張力が発生し、まるで花が開いたような不思議な結晶を作るのです。
この花模様は、コロイド粒子の密度を調節することで発生する溝(花びら)の数を制御できるとのこと。
シンプルな水の粒子が、多様なパターンを生む非常に魅力的な例です。