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MRIの中でホラー映画を観せた結果、恐怖には2種類あることが判明 (2/3)

2020.01.28 Tuesday

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恐怖には2種類ある

上段が「死霊館 エンフィールド事件(The Conjuring 2)」で下段が「インシディアス」の作品中の恐怖度グラフ。縦軸が恐怖度で横軸が経過時間。縦線はびっくりイベントが起きた時間。グラフから、びっくりイベントは必ずしも恐怖度の最高潮ではないことがわかる/Credit:NeuroImage.Available online 8 January 2020, 116522

MRIを用いた実験の結果、異なる刺激、すなわち急激なショックと不安を煽る演出による恐怖は、脳内の別の領域を活性化させていることがわかりました。

研究チームのラウリ・ナンメンマー教授は、「何かがおかしいと感じたときに忍び寄る恐怖と、怪物が皮膚を突き破って出てくるような突然の恐怖は異なる」と述べています。

MRIによる測定の結果、急激なショックは生存本能を直接刺激するため、脳は感情処理、脅威評価、意思決定に関与する部分を活性化させていました。

一方で、不安を煽る演出では、恐怖の正体を探ろうとするために、視覚および聴覚に関与する脳の領域がより活発になっており、この状態の時が最も恐怖を感じることがわかりました。

また不安な演出は、その後に続くショックシーンを印象的にする効果があるようです。

次ページホラー映画で繰り返される不安な演出とショックシーン

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