恐怖には2種類ある
MRIを用いた実験の結果、異なる刺激、すなわち急激なショックと不安を煽る演出による恐怖は、脳内の別の領域を活性化させていることがわかりました。
研究チームのラウリ・ナンメンマー教授は、「何かがおかしいと感じたときに忍び寄る恐怖と、怪物が皮膚を突き破って出てくるような突然の恐怖は異なる」と述べています。
MRIによる測定の結果、急激なショックは生存本能を直接刺激するため、脳は感情処理、脅威評価、意思決定に関与する部分を活性化させていました。
一方で、不安を煽る演出では、恐怖の正体を探ろうとするために、視覚および聴覚に関与する脳の領域がより活発になっており、この状態の時が最も恐怖を感じることがわかりました。
また不安な演出は、その後に続くショックシーンを印象的にする効果があるようです。