脳波を測りプログラミングの学習効率を事前判別する
今回の研究ではテストを行う以外にも、実験参加者の安静時の脳波も検出されました。
各被験者はプログラミングの講座を受けていない状態で、脳全体の脳波を測定されました。
結果、右前頭側頭のβ波の出力が高い人ほど、その後の講義を経たプログラミングの成績が高いことがわかりました。
以前他の研究で、プログラミング言語の代わりにフランス語を用いて同じような脳波測定が行われましたが、こちらもやはり右前頭側頭のβ波の出力が高い人ほど、学習後のフランス語の成績が高いことがわかっています。
このことから、右前頭側頭は新言語を学習するにあたっての、個人差や才能をうみだす部位であると考えられます。
古典的には、言語を担当する脳は左脳とされてきましたが、今回の研究でも固定概念が覆されたことになります。
しかしプログラミングの技能が一定のラインを超えると、最も必要な素質は問題解決力や柔軟な発想になるとも言われています。プログラミング言語の学習能力は、プログラミング能力そのものとは微妙に異なるのです。
ともあれ、今後は数学の成績が悪くても、プログラマーを諦める必要はなくなりそうですね。