エディアカラ生物は絶滅していなかった
地球が誕生してから多細胞動物が誕生するまでおおよそ40億年がかかりました。
地球史上、最初の多細胞生物がうまれたエディアカラ紀は、まるで誰かが進化実験を行ったかのように、様々な構造をした生命が誕生しました。
泥で満たされた袋のような形状をしたプテリディニウム、薄い葉っぱのような形状をして海底を這い回るディキソニアなど、どれも現存する生命には存在しない特徴を持っています。
これら奇妙な形をした生き物たちの多くは、続くカンブリア紀に入ると絶滅してしまいます。
そしてカンブリア紀には、左右対称生物の種類が劇的に増加する、カンブリア爆発を起こし、現在へと続く様々な種族を生み出しました。
もしエディアカラ紀で左右対称動物が生き残って居なければ、カンブリア時代の生物進化は今とは劇的に異なるものになっていたでしょう。
生命は誕生から進化を重ね、単細胞から多細胞に、前後軸を持つものから、前後・左右・背腹の3軸を持つ存在へと多様化していきました。
そして人間は脳の進化により3軸に加えてさらに時間軸を認識できるようになりました。
さて、未来の生命は新たに何の軸を獲得するのでしょうか。