なぜ貝なのか?
ポーランド人が水質検査に貝を使おうとしたのは、もちろん単なる思いつきではありません。
貝(イシガイ類)はエサを水中からこし取る過程で、1時間に1.5リットルもの水をろ過する能力があるのです。
また上の飼育写真からもわかるように、水質検査に使われている貝は非常に綺麗な水に生息している種で、人間よりもはるかに有害物質に敏感です。
まさに貝は24時間、高精度で有害物質を探知する究極のバイオモニターだったのです。
なお、使用された貝は3カ月たつと、マーキングを施されて元々棲んでいた湖に返されます。
マーキングをするのは、科学者が誤って同じ貝を再び拾わないようにするためです。
イシガイ類は、最大で50年という長い寿命を持ち、繰り返しの使用は彼らの寿命を縮める可能性があるからです。